アイドルを超える伊野尾慧の能力
最近色々なジャンルで活躍中の伊野尾さんですが私はその中でも能力の高さを感じるものがあります。
それは司会、解説者。
その役割というより厳密に言えばアナウンス能力です。
アナウンス?
一般的なアナウンサーをイメージしてもらえると良いですが例えばめざましなどで何かを紹介するときの伊野尾さんの話し方。
本物のアナウンサーの読み方をよく真似ているなぁと感じます。
細かいことを言えば滑舌とか腹式呼吸とか鼻濁音とかはそれはプロではないので足りていないのは承知です。
そういうものは差し置いての文章の抑揚のつけ方がとても上手だと思います。
なぜこんなことを言えるかというと私自身が学生時代に放送部という超マニアックな部活に所属しておりました。
そこでアナウンスの練習をして大会などに出たり放送局へ訪れて読み方を教えていただいたときに抑揚についてはかなり特訓しました。
つまらない話かもしれませんがちなみに抑揚のつけ方として…
1.声の高低
2.声の大きさ
3.声のスピード
この3つはかなり重要です。
簡単な話大事なことやよく聞いてほしい部分は高めの声で他の部分より大きめにゆっくりと話す。
そして接続詞や助詞部分は放っておいても耳に入ってくるのでなるべく抑揚はつけずさっと読むのです。
これらを無視して文章に抑揚をつけず一本調子で読むとつまらない国語の授業のように眠たくなってしまいます。
聞く人の耳には何が重要だったのか残ってきません。
簡単なことだけど教えられないと自然にそのポイントに気付くことは稀なんじゃないかと思います。
どこで勉強したのか昔からできていたのでしょうか。
さらに伊野尾さんの特徴は会話のキャッチボールをするときに相手が話し終わるまで待ちます。そして一呼吸置いて話し出す。
間の取り方は会話でもスピーチでも大事なことです。
若くてテレビに出たらなるべくたくさん発言したい写りたいという気持ちになりがちなバラエティーでも絶妙な間で見ている人を惹きつけていると感じます。
またテンションが高いときなどは黄色くなりがちな声の伊野尾さんですがトーンに関しては本来は低い方です。
低い声というのは信頼感を持たれるので説得力があるように聞こえるといいます。
なんだか良い方に全てが作用しているとしか思えない。
恵まれた(もしかしたら努力した結果の)能力。
制作側の方がそんな伊野尾さんをもっと認識してくれるといいなと、アナウンスについて少しかじった私の勝手な独り言でした。